今年のゴールデン・ウィーク頃だったか、実家の母親にダリアの球根を買ってきてくれと頼まれた。めんどくさかったが、川西町にあるダリア園というところに足を伸ばした。頼まれていなかったら普段の僕の生活パターンの中ではまず訪れることのなかった場所である。
買いに行ってみてわかったのだが、一口にダリアといってもおびただしい種類の花があるらしい。色合い、大きさ、時期、それぞれに違っていて名前が付いている。球根の横に添えられた写真と名前を見ながらいくつか選んで買ってきた。
球根は母が実家の畑に植えた。僕は自分では土をいじっていないのだが、買ってきた球根たちがどんな花を咲かせるのか気になって、今年は珍しく実家に戻るたびに畑の間を歩いた。
そして夏、僕の買って来た球根たちは沢山の花をつけた。写真は左の二枚だけだが他にも沢山咲いた。ダリアの花はキク科の花だけあって、色合いがとても日本的な感じがする（由来は海外らしいが）。それが濃いグリーンの葉をバックに咲くので、ダリアが咲いたその一帯はまるで花火が舞った夜空のようだった。
来年はもっとたくさん球根を買ってきて、庭にいっぱい花火を咲かせよう。
（07年8月31日 記）