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#003 『東京湾に聞こえる音楽』 前回 “Travel” にアップした『 Tokyo Bay 』 を撮影した翌日、その対岸での一枚。場所は汐留。足元には浜離宮の緑が、夕霞の向こうにはお台場が見える。 こういう風景を目にした時、僕は自然にそこに音楽を重ねたくなる。とりわけ東京という街はどんな音楽でも似合う街だ。ジャズ、クラシック、ロック、何なら演歌だっていい。 でもこの場面に限って言えば、僕はこれを撮影したビルの窓から、街に向かってピンク・フロイドを流してみたくなった。 フロイドのドライだけれども人間くさいサウンド。その独特な浮遊感に合わせ、数百万の人々の雑多な生活音が、二度と再現される事のない音楽を奏でる…。 僕はしばしの間、そんなアンサンブルを夢想する。 だがもちろん、同じようにこんな風景を見た人が何を感じ、どんな音を重ねようとも、それはそれで面白い。見る人によってイメージを変える、それが東京という街だ。 （ 07年9月23日 記） |
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